不整脈・ペースメーカー外来について

不整脈とは、脈が遅くなったり早くなったり、不規則に乱れたりした状態のことをいいます。動悸・息切れ・めまいなど様々な症状があり、重症の場合は失神や突然死を起こします。
一言で不整脈と言っても数多くの種類があります。心房細動は脳梗塞の原因としてよく知られており、心室頻拍は、最近駅や街中で見られるAEDの対象となる不整脈で、突然死の原因となります。

不整脈の治療として、徐脈の場合(脈拍数50拍/分以下)は重度になるとペースメーカー治療が必要になります。

ペースメーカーは一度植え込むと基本的には一生の付き合いとなります。体調や心臓の状態は年々変化していきますので、治療後も定期的な管理が必要となります。不整脈専門医として長年ペースメーカーに関わってきた知識、経験を生かしてペースメーカーの細かな設定だけでなく、挿入部位の皮膚の悩み等可能な限り対応させて頂きます。
また、脈拍数が100拍/分以上の頻脈が続く場合は、内服薬による治療や、太い血管からカテーテルを入れて、心臓内部の不整脈の原因となっている部分を高周波電流で焼いて治すカテーテルアブレーション治療を行う事があります。
不整脈は様々な症状を訴えることもあり、診断、治療に苦慮することもあります。また、カテーテルアブレーションは循環器の中でも比較的新しい治療法で、まだまだ浸透していない治療です。健康診断で指摘された方、その症状が不整脈か気になる方は、是非一度受診し、ご相談ください。

不整脈の症状例

・1分間に脈が50回未満になる
・1分間に脈が100回以上になる
・動悸、息切れ、めまい、胸痛がある など

ペースメーカーを移植した後の定期点検を
行っています。

心不全や不整脈によりペースメーカーをはじめとした植込みデバイス(植込み型医療機器)を移植された患者さんを対象とした診療を行います。ペースメーカーなどの植込みデバイスは、心臓の働きに関わる精密機械であるため半年に1回の定期的なチェックが必要です。ペースメーカー外来では、電池残量の確認、動作確認、リード線の異常有無や、患者さんの不整脈・心不全の有無をチェックいたします。植込みデバイスのチェックを行う際は、専用の機械を体の表面に当てて行いますので、患者さんの身体への負担はほとんどありません。不整脈や心不全の兆候があった場合は、循環器内科医や不整脈治療医などと連携して治療に当たります。また、疾患の状態により入院をおすすめすることもあります。その他、ペースメーカーなど植込みデバイスをご使用の患者さんやご家族の社会生活を送るうえでのお悩みごとや
不安な点などございましたらお気軽にご相談ください。

治療対象について

診療の対象となる方 植込みデバイスを移植された方
診療対象のデバイス国内で使用されているデバイス全て

検査内容について

電池残量測定・動作確認・植込デバイスやリード線の異常
不整脈や心不全の状況確認・遠隔モニタリング


※受診に関するご相談は診療時間内にお電話でお問合せ下さい。
※3名の専門医が常駐で在籍していますので、待ち時間が少なくスムーズに受診頂けます。